LOLBins – MSBuild を活用した攻撃手法の分析

概要 最近、サイバー攻撃者はシステムに標準搭載された正規バイナリ (LOLBins、Living Off the Land Binaries) を悪用し、セキュリティ製品の検知を回避する攻撃を継続的に試みている。この攻撃手法は、別途の悪意のある実行ファイルを配布することなく、OS が信頼するツールをそのまま使用するという点で、従来のシグネチャベースの検知を効果的に回避する。 その中でも MSBuild.exe は、Microsoft…

KakaoTalk インストールファイルに偽装した Winos4.0 マルウェア

拡散手法 – SEO ポイズニング 一般的に、人々は Google の検索結果の最上位に表示されるサイトを「最も信頼できる公式サイト」として認識する。しかし攻撃者たちは、こうしたユーザーの心理を巧みに突いて、検索エンジンのアルゴリズムを操作し、悪性サイトを最上位に配置している。 SEO ポイズニングとは、攻撃者が検索エンジン最適化 (SEO) の技術を悪用し、自身が管理する悪性 Web…

AhnLab EDR を活用した最新の RMM 配布事例検知

AhnLab SEcurity intelligence Center(ASEC)は、最近 RMM(Remote Monitoring and Management)ツールを悪用した攻撃事例が増加していることを確認した。従来は初期侵入後に制御を奪取する過程でリモート制御ツールが利用されるケースが多かったが、近年では初期配布段階から RMM ツールが使われるなど、攻撃の多様化が進んでいる。ここでは最近確認された事例と、AhnLab EDR を活用した検知方法について紹介する。…

MongoBleed (CVE-2025-14847):8年間潜伏していた致命的な MongoDB メモリ情報漏えいの脆弱性

概要 2025年末、MongoDB において長期間潜伏していた高危険度 (High) のメモリ情報漏えいの脆弱性が公開された。MongoBleed と名付けられた本脆弱性は、認証を伴わない状態で初期化されていないヒープメモリを読み取ることが可能であり、その結果、機密情報が漏えいする恐れがある。また、CISA は本脆弱性を KEV リストに登録し、実際に悪用されている可能性を前提として迅速な対応を推奨している。 本稿では、MongoBleed (CVE-2025-14847) の発生原理および攻撃フローを整理するとともに、8年間にわたり発見されなかった背景と、本脆弱性への対応策について解説する。…