Author Archives

ATCP

退職年金の積立金を確認するはずが、パスワードまで要求?

会社員であれば関心を持つであろう、退職年金の積立金の運用状況を確認するよう促すメールにも注意が必要である。 最近、退職年金に関する案内を装い、メールアカウント情報を狙うフィッシングメールが確認された。攻撃者は、セキュリティメールの確認を名目に HTML ファイルを開くよう誘導し、実際の文書の代わりに偽のログイン画面を表示してパスワードの入力を要求する。この過程では、正規の Web フォーム送信サービスがアカウント情報の窃取経路として悪用されていることも確認された。退職年金の案内を装ったフィッシングメールの攻撃手法と対策について見ていこう。 このメールは、金融機関から送信された案内文を装い、2026年9月時点の退職年金積立金の運用状況を確認するよう誘導していた。攻撃者は、セキュリティメールを閲覧するには、添付された HTML ファイルをダウンロードして開く必要があると案内していた。 HTML は、Web ページの構成に使用されるファイル形式であり、ブラウザで開くと…

監視されると動作を停止する? 新種インフォスティーラーの不審な挙動

違法ソフトウェアやクラックプログラムがマルウェアの拡散に悪用される可能性があることはすでによく知られている。最近、アンラボは違法プログラムを装った新たな情報窃取型マルウェア (インフォスティーラー) を確認した。このマルウェアは8月中旬に初めて発見され、その後、実行方式を変更しながら9月から大規模な拡散が始まった。特に、ブラウザや業務用プログラムに保存された情報を収集するだけでなく、追加のマルウェアまでインストールできるため、情報窃取にとどまらず二次被害につながる可能性もある。新種インフォスティーラーの拡散方法、主な動作、対策について見ていこう。   実行方式の変更による拡散の拡大 今回確認された新種インフォスティーラーは、違法プログラムを装って拡散されており、一部は別のダウンローダーを介して実行されることが判明した。 実行方式も拡散時期によって変化している。初期段階では、テスト目的と推定される小規模な配布が行われており、その際には Windows の自動化スクリプトツールである AutoIt が使用されていた。その後、Windows エクスプローラーのプロセスにマルウェアを注入して動作させるプロセスインジェクション…

ARTEX から見る AI 自律侵入の脅威

概要 AI は、資料調査や文書作成、コード分析など、これまで人間が直接行っていたさまざまな業務に活用されている。 2026年の企業調査でも、AI を活用する組織においてその適用範囲が前年より拡大していることが明らかになった。最近では、個々の作業を支援するだけでなく、複数の段階にわたる作業を連続して実行させ、業務の大部分を自動化しようとする動きも見られる。 セキュリティ分野も同様である。代表的な例として、GitHub では LLM を使用してコードの脆弱性を検出する Vulnhuntr や、 Ghidra…

取引提案メールを装った AgentTesla マルウェアの拡散事例

AhnLab SEcurity intelligence Center (ASEC) は最近、取引提案書の確認依頼を装ったフィッシングメールが拡散されていることを確認した。 メール本文には、添付された製品リストを確認し、在庫および価格表について意見を返信するよう求める内容が記載されており、ユーザーに添付された ZIP ファイルをダウンロードして開くよう誘導する。 添付ファイル : {会社名}…

発注書を装ったフィッシングメールに注意

AhnLab SEcurity intelligence Center (ASEC) は最近、発注書の確認依頼を装ったフィッシングメールが拡散されていることを確認した。 メール本文には、添付された発注書を確認し、関連資料を返信するよう求める内容が記載されており、ユーザーに添付された DOCX 文書ファイルをダウンロードして開くよう誘導する。 添付ファイル : PURCHASED…

GitHub「php2shell」リポジトリ分析:PHP 脆弱性の公開直後に広がった PoC と防御ツール

概要 2026年10月21日に PHP の脆弱性 CVE-2026-109618 および CVE-2026-109619 が公開された直後、コード共有プラットフォームの GitHub で、「php2shell」という名前を使ったリポジトリが短期間に多数作成された。「php2shell」の検索結果上位100件のリポジトリ(フォークを除く)のうち、99件がこれらの脆弱性を扱っており、ほぼすべてが10月21日の1日で作成されていた。 PHP の公式発表によると、CVE-2026-109618…