ある日突然、暗号資産アカウントを保護するという SMS が届いた。しかし、このメッセージには、ユーザーのウォレット情報を盗み取るという恐ろしい意図が隠されている。
最近、Pi Coin のアカウント保護を装ってユーザーをフィッシングページに誘導し、暗号資産ウォレットの情報を窃取するスミッシングキャンペーンが確認された。攻撃者は、実際の Pi Network サービスに似せて作成した画面でウォレットの復元に必要な秘密情報を直接入力するようユーザーを誘導する。
この手口は、米国や欧州、インド、ベトナムなど複数の国で継続的に確認されており、韓国のユーザーも安心できない。
攻撃者は、アカウントに問題が発生した、あるいは別途確認が必要であるかのようにユーザーの不安をあおり、メッセージに含まれるリンクをクリックするよう誘導する。
今回確認されたスミッシングメッセージは、以前 Telegram や Microsoft のアカウント情報の窃取に悪用された手口と類似している。正規サービスのセキュリティ通知やアカウント保護の案内に見せかけ、ユーザーが特に疑うことなくフィッシングページにアクセスするよう仕向ける手法である。
ユーザーがリンクをクリックすると、実際の Pi Network サービスの公式サイトを装ったフィッシングページに接続される。サイトの URL や画面構成はいずれも正規サービスに似せて作られており、ウォレットを復元するための秘密の単語である 「シードフレーズ (Seed Phrase)」 24個を入力するよう要求する。
シードフレーズはウォレットにアクセスするための重要な情報である。そのため、外部に漏えいすると攻撃者にウォレットを乗っ取られるおそれがある。

[図1] フィッシングページの実際の画面
今回のスミッシングは特定の国だけを標的としたものではない。複数の言語に対応するよう構成されており、さまざまな国のユーザーへ攻撃範囲を拡大しようとする試みと考えられる。
実際に、2025年以降、米国、欧州、中国、インド、ベトナムなど、さまざまな国で広告を通じてユーザーをフィッシングサイトに誘導する事例が継続的に確認されている。

[図3] 多言語対応のフィッシングページ
Pi Coin に関するアカウント保護の案内やウォレット確認のメッセージを受け取った場合は、SMS や広告に含まれるリンクをすぐにクリックするのではなく、公式の Pi アプリまたは公式 Web サイトから直接確認することが安全である。
特に、ウォレットの復元に使用するシードフレーズは暗号資産ウォレットにアクセスするための重要な情報であるため、一般の Web ページや外部リンク経由で入力してはならない。
復元用の秘密の単語の入力を要求された場合は、フィッシングの可能性を念頭に置き、直ちにそのページの利用を中止する必要がある。
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