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MongoBleed (CVE-2025-14847):8年間潜伏していた致命的な MongoDB メモリ情報漏えいの脆弱性

概要 2025年末、MongoDB において長期間潜伏していた高危険度 (High) のメモリ情報漏えいの脆弱性が公開された。MongoBleed と名付けられた本脆弱性は、認証を伴わない状態で初期化されていないヒープメモリを読み取ることが可能であり、その結果、機密情報が漏えいする恐れがある。また、CISA は本脆弱性を KEV リストに登録し、実際に悪用されている可能性を前提として迅速な対応を推奨している。 本稿では、MongoBleed (CVE-2025-14847) の発生原理および攻撃フローを整理するとともに、8年間にわたり発見されなかった背景と、本脆弱性への対応策について解説する。…

人事評価シートを装って配布されている Guloader マルウェア

最近、AhnLab SEcurity intelligence Center (ASEC) では、人事評価シートを装ったフィッシングメールを通じて配布されている Guloader マルウェアを確認した。メールには2025年10月の人事評価シートが添付されており、一部の従業員が解雇予定であるという内容に言及することで添付ファイルを開くよう誘導している。 [図 1] フィッシングメール本文 添付ファイルは…

2025年3月 PebbleDash マルウェアの配布事例

PebbleDash バックドアマルウェアは、2020年に米国国土安全保障省傘下機関である CISA が命名した Lazarus(Hidden Corba)のバックドアマルウェアである。当時は Lazarus グループのマルウェアで知られていたが、最近では Lazarus グループの攻撃事例よりも、個人を対象にマルウェアの配布を繰り返し行う Kimsuky グループの攻撃事例として多数確認されている。このブログでは…

通知書に偽装して情報を窃取する不正な LNK

AhnLab SEcurity intelligence Center(ASEC)は、最近、ユーザー情報を窃取する不正な LNK ファイルが韓国国内のユーザーを対象に拡散している状況を確認した。このタイプは、仮想資産関連のデータ、ブラウザデータ、公認証明書、電子メールファイルなど、攻撃者にとって価値のある様々なデータを収集し、キーロガーも実行する。 確認された不正な LNK ファイルは、以下のように通知書に偽装したファイル名である。 地方税入収通知書.pdf.lnk 性犯罪者身上情報通知.pdf.lnk  [表1]…

採用メールに偽装したフィッシング攻撃の状況事例分析 (BeaverTail、Tropidoor)

2024年11月29日、「Dev.to 」という名前の開発者コミュニティで下記のように採用告知メールに偽装してマルウェアを配布する事例が公開された。[1] この事例で、攻撃者はプロジェクトが含まれた BitBucket リンクを伝達したが、被害者はプロジェクト内部にマルウェアが含まれていることを確認し、コミュニティに公開した。プロジェクトの内部には「tailwind.config.js」という名前で存在する BeaverTail マルウェアとともに「car.dll」という名前の Downloader マルウェアが含まれていた。 Figure 1. 開発者コミュニティで公開された攻撃事例…