ASEC 週間フィッシングメールの脅威トレンド (20221204 ~ 20221210) Posted By Hansoyoung , 2022年 December 22日 ASEC 分析チームでは、ASEC 自動解析システム(RAPIT)とハニーポットを活用してフィッシングメールの脅威をモニタリングしている。本記事では、2022年12月04日から12月10日までの一週間で確認されたフィッシングメール攻撃の拡散事例と、これらをタイプ別に分類した統計情報を紹介する。一般的にはフィッシング攻撃者が社会工学技法を利用し、主にメールを利用して機関、企業、個人などに偽装したり、これらを詐称することで、ユーザーにログインアカウント(クレデンシャル)情報を流出させる攻撃のことを指す。また、フィッシングは広い意味で、攻撃者が各対象を相手にする情報流出、マルウェア配布、オンライン詐欺行為などの攻撃を可能にする不正な手口(technical subterfuge)を意味する。本記事では、フィッシングは主にメールで配布される攻撃というところにフォーカスをあてている。そして、フィッシングメールをベースに行われる様々な攻撃方式を詳細にカテゴライズする。そしてまだ発見されていなかった新たなタイプや注意すべきメールをキーワードとともに紹介し、ユーザーの被害の最小化に努める。本記事で扱うフィッシングメールは添付ファイルのあるメールのみとする。添付ファイルがなく、不正なリンクのみが本文に含まれているメールは本記事では扱わない。ログインアカウント情報流出タイプは、偽のログインページで用語を定義している。 フィッシングメールの脅威タイプ 一週間のフィッシングメールの添付ファイルのうち、最も多いタイプはの偽のログインページ(FakePage, 36%)であった。偽のログインページは攻撃者が正常なログインページの画面構成、ロゴ、フォントをそのまま模倣した Web ページで、ユーザーに自分のアカウントとパスワードを入力するように誘導させる。入力された情報は攻撃者の C2 サーバーに転送される。以下の<偽のログインページ C2>を参照…
ASEC 週間フィッシングメールの脅威トレンド (20221127 ~ 20221203) Posted By Hansoyoung , 2022年 December 13日 ASEC 分析チームでは、ASEC 自動解析システム(RAPIT)とハニーポットを活用してフィッシングメールの脅威をモニタリングしている。本記事では、2022/11/27から12月03日までの一週間で確認されたフィッシングメール攻撃の拡散事例と、これらをタイプ別に分類した統計情報を紹介する。一般的にはフィッシング攻撃者が社会工学技法を利用し、主にメールを利用して機関、企業、個人などに偽装したり、これらを詐称することで、ユーザーにログインアカウント(クレデンシャル)情報を流出させる攻撃のことを指す。また、フィッシングは広い意味で、攻撃者が各対象を相手にする情報流出、マルウェア配布、オンライン詐欺行為などの攻撃を可能にする不正な手口(technical subterfuge)を意味する。本記事では、フィッシングは主にメールで配布される攻撃というところにフォーカスをあてている。そして、フィッシングメールをベースに行われる様々な攻撃方式を詳細にカテゴライズする。そしてまだ発見されていなかった新たなタイプや注意すべきメールをキーワードとともに紹介し、ユーザーの被害の最小化に努める。本記事で扱うフィッシングメールは添付ファイルのあるメールのみとする。添付ファイルがなく、不正なリンクのみが本文に含まれているメールは本記事では扱わない。ログインアカウント情報流出タイプは、偽のログインページで用語を定義している。 フィッシングメールの脅威タイプ 一週間のフィッシングメールの添付ファイルのうち、最も多いタイプは脆弱性(Exploit、38%)であった。脆弱性タイプは大きく数式エディタ(EQNEDT32.EXE)脆弱性が含まれたドキュメントファイルが確認された。 その次に多かったタイプは偽のログインページ(FakePage、27%)であった。偽のログインページは攻撃者が正常なログインページの画面構成、ロゴ、フォントをそのまま模倣した Web ページで、ユーザーに自分のアカウントとパスワードを入力するように誘導させる。入力された情報は攻撃者の C2 サーバーに転送される。以下の<偽のログインページ C2>を参照…
ASEC 週間フィッシングメールの脅威トレンド (20221120 ~ 20221126) Posted By Hansoyoung , 2022年 December 8日 ASEC 分析チームでは、ASEC 自動解析システム(RAPIT)とハニーポットを活用してフィッシングメールの脅威をモニタリングしている。本記事では、2022年11月20日から11月26日までの一週間で確認されたフィッシングメール攻撃の拡散事例と、これらをタイプ別に分類した統計情報を紹介する。一般的にはフィッシング攻撃者が社会工学技法を利用し、主にメールを利用して機関、企業、個人などに偽装したり、これらを詐称することで、ユーザーにログインアカウント(クレデンシャル)情報を流出させる攻撃のことを指す。また、フィッシングは広い意味で、攻撃者が各対象を相手にする情報流出、マルウェア配布、オンライン詐欺行為などの攻撃を可能にする不正な手口(technical subterfuge)を意味する。本記事では、フィッシングは主にメールで配布される攻撃というところにフォーカスをあてている。そして、フィッシングメールをベースに行われる様々な攻撃方式を詳細にカテゴライズする。そしてまだ発見されていなかった新たなタイプや注意すべきメールをキーワードとともに紹介し、ユーザーの被害の最小化に努める。本記事で扱うフィッシングメールは添付ファイルのあるメールのみとする。添付ファイルがなく、不正なリンクのみが本文に含まれているメールは本記事では扱わない。ログインアカウント情報流出タイプは、偽のログインページで用語を定義している。 フィッシングメールの脅威タイプ 一週間のフィッシングメールの添付ファイルのうち、最も多いタイプは情報窃取マルウェア(Infostealer、34%)であった。情報窃取マルウェアは AgentTesla、FormBook などが含まれており、Web ブラウザ、メールおよび FTP…
ASEC 週間フィッシングメールの脅威トレンド (20221113 ~ 20221119) Posted By Hansoyoung , 2022年 December 2日 ASEC 分析チームでは、ASEC 自動解析システム(RAPIT)とハニーポットを活用してフィッシングメールの脅威をモニタリングしている。本記事では、2022年11月13日から11月19日までの一週間で確認されたフィッシングメール攻撃の拡散事例と、これらをタイプ別に分類した統計情報を紹介する。また、今までに発見されていない新たなタイプや、注意しなければならないメールのキーワードも紹介し、ユーザーの被害の最小化に努める。本記事で扱うフィッシングメールは添付ファイルのあるメールのみとする。添付ファイルがなく、不正なリンクのみが本文に含まれているメールは本記事では扱わない。 フィッシングメールの脅威タイプ 一週間のフィッシングメールの添付ファイルのうち、最も多いタイプは情報窃取マルウェア(Infostealer, 29%)であった。情報窃取マルウェアは AgentTesla、FormBook などが含まれており、Web ブラウザ、メールおよび FTP クライアント等に保存されたユーザー情報を流出させる。 その次に多いタイプは…
ブラックフライデーシーズンを狙った、企業をターゲットとする不正な Excel ドキュメントの拡散 Posted By Hansoyoung , 2021年 November 29日 ブラックフライデーシーズンを狙った不正な Excel ドキュメントが企業をターゲットに出回っている。11月25日付で確認された電子メールは、某企業から収集された。電子メールは Excel ドキュメントファイルを添付ファイルとして含んでいる。Excel ドキュメントファイルは XLSB Excel のバイナリフォーマットである Excel 4.0 Macro(XLM)マクロシートを確認された電子メールは、韓国国内の某企業から収集された。電子メールは…