ASEC 週間フィッシングメールの脅威トレンド (20230101 ~ 20230107) Posted By Hansoyoung , 2023年 January 17日 ASEC 分析チームでは、ASEC 自動解析システム(RAPIT)とハニーポットを活用してフィッシングメールの脅威をモニタリングしている。本記事では、2023年01月01日から01月07日までの一週間で確認されたフィッシングメール攻撃の拡散事例と、これらをタイプ別に分類した統計情報を紹介する。一般的にはフィッシング攻撃者が社会工学技法を利用し、主にメールを利用して機関、企業、個人などに偽装したり、これらを詐称することで、ユーザーにログインアカウント(クレデンシャル)情報を流出させる攻撃のことを指す。また、フィッシングは広い意味で、攻撃者が各対象を相手にする情報流出、マルウェア配布、オンライン詐欺行為などの攻撃を可能にする不正な手口(technical subterfuge)を意味する。本記事では、フィッシングは主にメールで配布される攻撃というところにフォーカスをあてている。そして、フィッシングメールをベースに行われる様々な攻撃方式を詳細にカテゴライズする。そしてまだ発見されていなかった新たなタイプや注意すべきメールをキーワードとともに紹介し、ユーザーの被害の最小化に努める。本記事で扱うフィッシングメールは添付ファイルのあるメールのみとする。添付ファイルがなく、不正なリンクのみが本文に含まれているメールは本記事では扱わない。 フィッシングメールの脅威タイプ 一週間のフィッシングメールの添付ファイルのうち、最も多いタイプはの偽のページ(FakePage, 58%)であった。偽のページは攻撃者がログインページ、広告ページの画面構成、ロゴ、フォントをそのまま模倣したページで、ユーザーに自分のアカウントとパスワードを入力するように誘導し、入力された情報は攻撃者の C2 サーバーに転送されたり、偽のサイトへのログインを誘導したりする。以下の<偽のログインページ C2>を参照 その次に多かったタイプはワーム(Worm、15%)であった。Worm マルウェアは伝播機能を含むマルウェアの分類で…
ASEC 週間フィッシングメールの脅威トレンド (20221225 ~ 20221231) Posted By Hansoyoung , 2023年 January 10日 ASEC 分析チームでは、ASEC 自動解析システム(RAPIT)とハニーポットを活用してフィッシングメールの脅威をモニタリングしている。本記事では、2022年12月25日から12月31日までの一週間で確認されたフィッシングメール攻撃の拡散事例と、これらをタイプ別に分類した統計情報を紹介する。一般的にはフィッシング攻撃者が社会工学技法を利用し、主にメールを利用して機関、企業、個人などに偽装したり、これらを詐称することで、ユーザーにログインアカウント(クレデンシャル)情報を流出させる攻撃のことを指す。また、フィッシングは広い意味で、攻撃者が各対象を相手にする情報流出、マルウェア配布、オンライン詐欺行為などの攻撃を可能にする不正な手口(technical subterfuge)を意味する。本記事では、フィッシングは主にメールで配布される攻撃というところにフォーカスをあてている。そして、フィッシングメールをベースに行われる様々な攻撃方式を詳細にカテゴライズする。そしてまだ発見されていなかった新たなタイプや注意すべきメールをキーワードとともに紹介し、ユーザーの被害の最小化に努める。本記事で扱うフィッシングメールは添付ファイルのあるメールのみとする。添付ファイルがなく、不正なリンクのみが本文に含まれているメールは本記事では扱わない。 フィッシングメールの脅威タイプ 一週間のフィッシングメールの添付ファイルのうち、最も多いタイプは情報窃取マルウェア(Infostealer、46%)であった。情報窃取マルウェアは AgentTesla、FormBook などが含まれており、Web ブラウザ、メールおよび FTP クライアント等に保存されたユーザー情報を流出させる。その次に多かったタイプは偽のページ(FakePage、29%)であった。偽のページは攻撃者がログインページ、広告ページの画面構成、ロゴ、フォントをそのまま模倣したページで、ユーザーに自分のアカウントとパスワードを入力するように誘導し、入力された情報は攻撃者の C2…
ASEC 週間フィッシングメールの脅威トレンド (20221218 ~ 20221224) Posted By Hansoyoung , 2023年 January 3日 ASEC 分析チームでは、ASEC 自動解析システム(RAPIT)とハニーポットを活用してフィッシングメールの脅威をモニタリングしている。本記事では、2022年12月18日から12月24日までの一週間で確認されたフィッシングメール攻撃の拡散事例と、これらをタイプ別に分類した統計情報を紹介する。一般的にはフィッシング攻撃者が社会工学技法を利用し、主にメールを利用して機関、企業、個人などに偽装したり、これらを詐称することで、ユーザーにログインアカウント(クレデンシャル)情報を流出させる攻撃のことを指す。また、フィッシングは広い意味で、攻撃者が各対象を相手にする情報流出、マルウェア配布、オンライン詐欺行為などの攻撃を可能にする不正な手口(technical subterfuge)を意味する。本記事では、フィッシングは主にメールで配布される攻撃というところにフォーカスをあてている。そして、フィッシングメールをベースに行われる様々な攻撃方式を詳細にカテゴライズする。そしてまだ発見されていなかった新たなタイプや注意すべきメールをキーワードとともに紹介し、ユーザーの被害の最小化に努める。本記事で扱うフィッシングメールは添付ファイルのあるメールのみとする。添付ファイルがなく、不正なリンクのみが本文に含まれているメールは本記事では扱わない。 フィッシングメールの脅威タイプ 一週間のフィッシングメールの添付ファイルのうち、最も多いタイプは情報窃取マルウェア(Infostealer、35%)であった。情報窃取マルウェアは AgentTesla、FormBook などが含まれており、Web ブラウザ、メールおよび FTP クライアント等に保存されたユーザー情報を流出させる。 その次に多かったタイプは偽のページ(FakePage、34%)であった。偽のページは攻撃者がログインページ、広告ページの画面構成、ロゴ、フォントをそのまま模倣したページで、ユーザーに自分のアカウントとパスワードを入力するように誘導し、入力された情報は攻撃者の…
ASEC 週間フィッシングメールの脅威トレンド (20221204 ~ 20221210) Posted By Hansoyoung , 2022年 December 22日 ASEC 分析チームでは、ASEC 自動解析システム(RAPIT)とハニーポットを活用してフィッシングメールの脅威をモニタリングしている。本記事では、2022年12月04日から12月10日までの一週間で確認されたフィッシングメール攻撃の拡散事例と、これらをタイプ別に分類した統計情報を紹介する。一般的にはフィッシング攻撃者が社会工学技法を利用し、主にメールを利用して機関、企業、個人などに偽装したり、これらを詐称することで、ユーザーにログインアカウント(クレデンシャル)情報を流出させる攻撃のことを指す。また、フィッシングは広い意味で、攻撃者が各対象を相手にする情報流出、マルウェア配布、オンライン詐欺行為などの攻撃を可能にする不正な手口(technical subterfuge)を意味する。本記事では、フィッシングは主にメールで配布される攻撃というところにフォーカスをあてている。そして、フィッシングメールをベースに行われる様々な攻撃方式を詳細にカテゴライズする。そしてまだ発見されていなかった新たなタイプや注意すべきメールをキーワードとともに紹介し、ユーザーの被害の最小化に努める。本記事で扱うフィッシングメールは添付ファイルのあるメールのみとする。添付ファイルがなく、不正なリンクのみが本文に含まれているメールは本記事では扱わない。ログインアカウント情報流出タイプは、偽のログインページで用語を定義している。 フィッシングメールの脅威タイプ 一週間のフィッシングメールの添付ファイルのうち、最も多いタイプはの偽のログインページ(FakePage, 36%)であった。偽のログインページは攻撃者が正常なログインページの画面構成、ロゴ、フォントをそのまま模倣した Web ページで、ユーザーに自分のアカウントとパスワードを入力するように誘導させる。入力された情報は攻撃者の C2 サーバーに転送される。以下の<偽のログインページ C2>を参照…
準政府機関を詐称したフィッシングメールの拡散 Posted By Hansoyoung , 2022年 December 8日 ASEC 分析チームは最近、非営利政府機関を詐称したフィッシングメールが拡散している状況を確認した。中小ベンチャー企業振興公団(KOSME)のサービスである GobizKOREA のログイン画面に偽装した Web ページを使用してユーザーのログインを誘導するため、貿易分野に携わるユーザーは特に注意が必要である。 フィッシングメールの件名および本文は以下の通りである。 メール本文にはバイヤーから新たな問い合わせが登録されたといった内容が含まれており、本文に含まれた5つのハイパーリンクは GobizKOREA のログインページに偽装したリンクに接続され、どのハイパーリンクをクリックしても攻撃者の意図したページにアクセスされるようになっている。 図1) 準政府機関を詐称したフィッシングメールの本文…