ランサムウェアによる企業への攻撃が増加!企業のシステムを狙うランサムウェアの攻撃事例 Posted By Hansoyoung , 2021年 June 8日 企業をターゲットとするサイバー攻撃が日に日に増加している。この5月だけでも、米国の最大送油管運営企業がランサムウェアによる攻撃を受け、送油管施設の稼働が全面中断する事例があった。また、韓国国内の有名なデリバリープラットフォーム企業もランサムウェアによる攻撃を受け、数万個の店舗とライダーが被害を受けた。 韓国の科学技術情報通信部が報道した資料[1]によると、<直近3年間の韓国国内ランサムウェア通報現況>は、年々増加している状況である。ランサムウェアは企業のサービス運用と内部の機密情報を人質にとり、仮想通貨を要求する。最近になって仮想通貨の価格が大幅に上がったため、すぐにサービスの運用再開を必要とする立場である企業をターゲットにして、攻撃が増加しているのである。 マルウェアの機能においても、企業をターゲットとする攻撃が増加している状況を確認できる。一般の個人ユーザーか企業かを確認して、異なる機能が動作するようにしている。多数のユーザーが存在する企業の特性上、システムが AD(Active Directory)環境で構成されたドメインに属している場合が大半である。マルウェアは、ドメインの存在有無によって企業であるかどうかを判断している。ドメインに参加しているシステムの場合、アカウントの奪取と内部伝播のためにハッキングツールをインストールしたり、追加のマルウェアをダウンロードしたりする。マルウェアは企業情報を奪取し、最終的にはランサムウェアを実行する。 これまで AhnLab が解析して公開したマルウェアのうち、企業をターゲットにしたマルウェアには以下のような事例がある。参考に、バックドアやダウンローダー系のマルウェアはランサムウェアを直接生成、および実行するのではなく、ハッキングツールで制御するためのバックドアを追加でインストールして企業のシステムを掌握している。以降、攻撃者はハッキングツールを利用してシステムにランサムウェアを実行する。現在までに確認された攻撃はすべて Cobalt Strike ハッキングツールを利用していた。 BazarLoader,…
韓国国内企業をターゲットに拡散している Cobalt Strike (2) Posted By Hansoyoung , 2021年 May 14日 AhnLab ASEC 分析チームは、ハッキングツール「Cobalt Strike」による攻撃をモニタリングしており、ここでは過去に取り上げたブログから現在までに確認された Cobalt Strike の攻撃について整理する。 4月23日に確認された攻撃を見ると、Cobalt Strike beacon が以下のようなコマンドラインを有するプロセスによって実行されていた。Cobalt Strike…